医療分野をはじめ、エイジングケアや発毛・育毛にも活用されている幹細胞。幹細胞は植物や人間、動物由来のものがありますが、安全なのでしょうか?

今回は、幹細胞の安全性が気になる方向けに「幹細胞の安全性」について解説します。

肌に塗るものだから気になる安全性

幹細胞は、現在コスメを中心にエイジングケアを重視する方の間で大変な人気を誇っている原料。

でも、生き物や植物から採取されるもののため、美容液やクリームなど、「肌の刺激になるんじゃないの?」「敏感肌だけど使えるか心配……」と、肌に使うものだからこそ気になってしまう方も一定数いらっしゃるようですね。

ちなみに、幹細胞コスメは美容大国の韓国やアメリカでは億単位のマーケットを獲得しており、いまのところ重篤なアレルギーなど、幹細胞コスメ関連の肌・健康被害は報告されていません。

でも本当に、幹細胞はお肌にとって安全な原料なのでしょうか?

原料の種類による安全性の違い

結論から申し上げると、どの幹細胞原料もコスメ原料として安全といえます。なぜなら、ヒト由来幹細胞をはじめ、動物、植物由来いずれの幹細胞も、取り出した幹細胞をそのまま化粧品にしたり医療用途で利用することはないからです。

ただし、原料によって安全性はややばらつきがあります。

植物幹細胞 > ヒト由来幹細胞 > 動物由来幹細胞

1番安全な植物幹細胞

もっとも安全性が高いとされているのが植物幹細胞。実は植物はどこを取っても幹細胞であるため、品質を安定させて供給できることから、最も安全性が高く安定供給ができるといわれています。

2番目はヒト由来幹細胞

医療現場で唯一認められている原料であり、もともとわたしたちの幹細胞を培養して作られているため、肌なじみが良いのはもちろん、拒否反応が出にくいのも安全性を語る上で必須の要素です。

3番目は動物由来幹細胞

まだ日本ではあまり出回っていない原料で、主に羊の毛根や羊のプラセンタが利用されています。

羊は動物の中でも比較的病気になりにくく、最も安全な動物原料の1つといわれていますが、羊は食べ物屋ストレスなど、生育環境で品質すべてが決まってしまいます。

そのため、生育環境が悪くなるだけで品質に影響が及んでしまうというリスクも否めません。購入前に原料の加工方法や生育環境をチェックしておく必要があるでしょう。

低リスクで高い効果が得られるヒト由来幹細胞

先ほどご紹介した安全性の順番では、植物性幹細胞が1番の安全性を誇っていますが、期待できる美容効果が最も高いのがヒト由来幹細胞といわれています。

ヒト由来幹細胞に含まれる主な物質

  • 細胞活性化に必要な情報伝達物質「サイトカイン」
  • お肌のターンオーバーを促進させコラーゲンなどを生み出す「成長因子」
  • シミやシワなどお肌の老化を除去する「活性酸素」
  • コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの「肌のハリ・ツヤ・うるおい」を保つ物質

など、美容効果・アンチエイジング効果が大いに期待できる物質が豊富に含まれているのが特徴です。

幹細胞そのものが配合されているわけではない

どの幹細胞コスメも、幹細胞そのものをそのまま含んでいるわけではありません。

取り出したものを培養した「培養液」を使っているため、幹細胞による肌のダメージや荒れの危険性は極めて低いといえます。

安全性について不透明な部分もある

日本でのヒト由来幹細胞のコスメ利用は2014年くらいから解禁されており、厚生労働省により「生物由来原料基準」というガイドラインの元、製品利用基準が厳格に定められています。

ヒト由来幹細胞化粧品を流通させるためには、化粧品成分登録時に厳しい安全基準や原料を使ったテストを複数回パスしなければならないため、安全性に関しては十分配慮されていると考えられても良いでしょう。

ただ、まだまだヒト由来幹細胞培養液は新しいコスメ原料として副作用やアレルギーなどの危険性が完全にないとは言い切れない面もあるといわれている側面も持ち合わせています。

安全性を最優先するなら植物幹細胞コスメを選ぼう

ヒト・植物・動物由来幹細胞の安全性についてご紹介しました。

3者のなかで安全性がもっとも高い植物性幹細胞は、わたしたち人間と全く違う細胞構造のため、ヒト由来幹細胞に比べると即効性や効果の高さはさほど期待できないのが現状です。

ただし、幹細胞コスメを初めて使う方や保湿・肌質改善をメインにスキンケアを安全に行いたい方には使いやすい幹細胞コスメとなるはずです。価格も3者のなかでもっともお手頃なため、まずは植物由来から使用し、のちにヒト由来幹細胞コスメに切り替えるという使い方もおすすめですよ。